OSによって操作が異なります。WindowsとLinux、MacOSに対応しています
zipファイルをダウンロードして解凍するだけで使用可能です。なお、Linux版の手法を使って手元でコンパイルするとお使いのパソコンに最適化できるためパフォーマンスが上がる可能性があります。
以下から自分の環境に合ったものをダウンロードし、任意の場所に解凍してください。実行ファイル(Egaroucid_for_console.exe
)をコンソールから実行すると起動します。
Egaroucidはx64のSIMDバージョン(AVX2を使用)に最適化して作っていますが、こちらは概ね2013年以降のCPUでないと動作しません。その場合にはSIMDを使用していないGenericバージョンを使用してください。また、AVX-512に対応したCPU (Intel Core iシリーズの第7から11世代など) をお使いの場合はAVX512版の方が高速に動くかもしれません。
OS | CPU | 追加要件 | リリース日 | ダウンロード |
---|---|---|---|---|
Windows | x64 (標準) | AVX2 (標準) | 2024/10/03 | Egaroucid for Console 7.4.0 Windows x64 SIMD |
Windows | x64 (標準) | AVX-512 | 2024/10/03 | Egaroucid for Console 7.4.0 Windows x64 AVX512 |
Windows | x64 (標準) | - | 2024/10/03 | Egaroucid for Console 7.4.0 Windows x64 Generic |
Windows | x86 | - | 2024/10/03 | Egaroucid for Console 7.4.0 Windows x86 Generic |
過去のバージョンや各バージョンのリリースノートはGitHubのリリースからご覧ください。
cmakeでビルドするか、直接g++またはclangを使ってビルドすることができます。
下記リンクからコードをダウンロードし、任意の場所に解凍してください。
リリース日 | ダウンロード |
---|---|
2024/10/03 | Egaroucid for Console 7.4.0 ソースコード |
ディレクトリを移動します。
$ cd Egaroucid
cmake
でビルドします。
$ cmake -S . -B build [options]
このとき、[options]
には以下のオプションを入れられます。
状況 | 追加するオプション |
---|---|
AVX2(相当)を使わない場合 | -DHAS_NO_AVX2=ON |
ARMプロセッサで動かす場合 | -DHAS_ARM_PROCESSOR=ON |
AMD製のプロセッサで動かす場合の高速化オプション | -DHAS_AMD_PROCESSOR=ON |
32bit環境で動かす場合 | -DHAS_32_BIT_OS=ON |
AVX-512が使えるCPUの場合 | -DHAS_AVX512=ON |
$ cmake --build build
これでビルドができます。Egaroucid/bin
フォルダの中にEgaroucid_for_Console.out
ができましたので、以下のコマンドで実行できます。
$ ./bin/Egaroucid_for_Console.out
以下の条件を満たしてください。
g++
またはclang
コマンドディレクトリを移動します。
$ cd Egaroucid
g++
またはclang
コマンドにてコンパイルします。出力ファイルは任意の名前で構いません。
$ g++ -O2 ./src/Egaroucid_console.cpp -o ./bin/Egaroucid_for_Console.out -mtune=native -march=native -mfpmath=both -pthread -std=c++20 [options]
$ clang++ -O2 ./src/Egaroucid_console.cpp -o ./bin/Egaroucid_for_Console.out -mtune=native -march=native -pthread -std=c++20 [options]
このとき、[options]
には以下のオプションを入れられます。
状況 | 追加するオプション |
---|---|
AVX2(相当)を使わない場合 | -DHAS_NO_AVX2 |
ARMプロセッサで動かす場合 | -DHAS_ARM_PROCESSOR |
AMD製のプロセッサで動かす場合の高速化オプション | -DHAS_AMD_PROCESSOR |
32bit環境で動かす場合 | -DHAS_32_BIT_OS |
AVX-512が使えるCPUの場合 | -DHAS_AVX512 |
実行します。
$ ./bin/Egaroucid_for_console.out
$ Egaroucid_for_Console.exe -help
を実行すると使えるオプションやコマンドが確認できます。
Egaroucid for Consoleはいくつかの外部ファイルを必要とします。上記の方法でダウンロードやコンパイルした場合には特にエラーなく動きますが、もし動かなくなった場合にはフォルダ構成を確認してください。
Egaroucid for Consoleはバージョン7.0.0からbook形式を変更しました。新しいbookの拡張子は.egbk3
で、標準ではresources/book.egbk3
というbookを読み込みますが、古い.egbk
、.egbk2
形式のbookも読み込むことができます。標準以外のbookや古いbookを使いたい場合はEgaroucid_for_Console.exe -book [bookファイル名]
として起動してください。
GTPは囲碁向けに作られた通信プロトコルですが、これを用いてオセロが使えるソフトウェアがいくつか存在します。Egaroucid for ConsoleはGTPに対応していますので、これらのソフトウェアから呼び出すことが可能です。
GTPコマンドを使う場合には
$ Egaroucid_for_Console.exe -gtp
を実行してください。
WindowsにてGoGuiを用いた動作確認を、UbuntuにてQuarryを用いた動作確認を行いました。
GoGuiはWindowsにてバージョン1.5.1を使って動作を確認しました。これ以外のバージョンのGoGuiでの動作保証はできていません。
GoGuiでの動作画面は以下のようになります。
まず、プログラム>新規プログラム
からEgaroucidを登録します。その際、コマンドには-gtp
を追加し、ワーキングディレクトリはEgaroucidの実行ファイルがある場所にしてください。
そして、プログラム>プログラムを起動
から追加したEgaroucidを選択することでEgaroucidを起動できます。
GoGuiにおいては、盤面の行が上下反転しているので、表示>Board Orientation>Flip Horizontally
を選択すると修正できます。
Quarryでの動作画面は以下のようになります。
New Game
やPreferences
からManage Engine List
を開き、Egaroucidを追加します。このとき、コマンドに-gtp
を追加してください。
手番を選択してゲームを開始するとEgaroucidが起動します。